全世界の情報ネットワーク建設を促し国際的な寄与度を高めます

今日、グローバル化はあらゆる個人の日常生活にも影響を及ぼしています。グローバル化による恩恵もありますが、検察の立場から見ると、グローバル化によって解決しなければならない課題が以前より増えたことも事実です。
韓国の検察はこうした問題を解決するために、各国の司法機関との間に国際協力体制を構築し、国際的な貢献度を高めています。

国際的な司法協力

韓国の検察は、様々な取り組みをを通じて国際的な協力体制を強化しています。現在まで25カ国と刑事司法協力条約、29カ国と犯罪人引渡し条約を結び、すべての大陸との間に相互協力に関する19の了解覚書を取り交わしております。今後もこの数を増やしてまいる所存です。
検察はこのような努力を通じて、世界中の検察組職と効果的かつ効率的な協力体系を構築することができると期待しております。

国際的な司法協力
締結対象 刑事司法協力条約 犯罪人引渡し條約 了解覚書
アジア・ 太平洋 オーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、日本、モンゴル、ニュージーランド、フィリピン、タイ、ベトナム オーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、日本、モンゴル、ニュージーランド、フィリピン、タイ、ベトナム 中国、モンゴル、ベトナム、インドネシア、タイ
アフリカ、 中東 アルジェリア、クウェート、南アフリカ共和国 アルジェリア、クウェート、南アフリカ共和国 ドバイ、サウジアラビア
アメリカ ブラジル、カナダ、メキシコ、ペルー、アメリカ アルゼンチン、ブラジル、カナダ、コスタリカ、チリ、グアテマラ、メキシコ、パラグアイ、ペルー、アメリカ アメリカ
ヨーロッパ、中央アジア ベルギー、ブルガリア、フランス、カザフスタン、ロシア、ウズベキスタン ブルガリア、フランス、カザフスタン、スペイン、ウズベキスタン カザフスタン、ロシア、ウクライナ、ウズベキスタン、スペイン、クロアチア、モルドバ

国際社会への貢献

キム・ジュンギュ前検察総長は、 国際検察官協会(IAP)の副会長も兼任しておりました。そのリーダーシップを通じて、韓国の検察は諸外国の検察に優れた技術的なサポートを提供することで、地域及び国際ネットワークの構築を強化し、国際社会に貢献しています。また検察では国連や国連薬物犯罪事務所(UNODC)などの重要な地域・国際会議を誘致しています。こうした国際機関に対し、経験と専門性を通じて国際社会に貢献できる十分な機会を提供しています。

相互交流と国際ネットワークの構築

韓国の検察では、毎年約80人の検事を諸外国に派遣することで直接的な交流を図り、国際交流を強化しています。また、韓国国際協力団(KOICA)との緊密な協力の下で、一部の諸外国との間で 「定期検事交流プログラム」 を実施し、諸外国の法律専門家を招待して、様々な刑事制度を学び、知識を共有しています。このような活動を通じて、世界中の検察機関との間で国際理解を深め、緊密な関係を構築してまいります。

多文化社会における人権の推進

韓国は、長らく単一民族によって構成されてきました。
しかし世界の国々がお互い身近になるにつれ、韓国も次第に多文化社会に変貌しつつあります。検察は国際条約上の義務を守り、国籍を問わず韓国に居住するすべて人々が人間らしく生きるための基本的人権を保護しております。